ファンド分析 | ひふみプラス

ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する国内株式型の投資信託です。主として日本の成長企業に投資する方針で、中小型株への投資比率が高いのが特徴です。この投資信託を元本100万円で購入した場合、10年間で支払う費用の総額は17万5,627円になります。

スポンサーリンク

ホーム > ファンド分析 > 国内株式 > ひふみプラス

ファンド概要

記載内容は2017年12月末時点の分析・評価です。最新情報は運用会社のウェブサイトでご確認ください。

ひふみプラスの特徴は以下のとおりです。

  • 国内株式型のアクティブ運用。
  • 独立系の運用会社。投資責任者は藤野英人氏。
  • 日本の成長企業に投資する方針。中小型株への投資比率が高い。
  • 投資哲学や個別銘柄の投資理由を明確に開示している。
  • 運用担当者による各種セミナーを各地で開催している。

費用の総額

この投資信託を元本100万円で購入した場合、10年間の支払い費用の総額は17万5,627円になります。

ひふみプラスニッセイTOPIXインデックスファンド
費用の総額175,627円23,161円

同じ国内株式に投資するインデックスファンド(ニッセイTOPIXインデックスファンド)の費用総額は2万3,161円です。したがって、ひふみプラスの購入者は、同タイプのインデックスファンドの購入者と比べて、10年間で約15万円多くの費用を支払うことになります。

※ なお、支払い費用の算出にあたって、費用控除前の期待収益率をゼロとして計算しています。詳しい設定条件はこの記事末尾の「シミュレーション詳細」からご確認ください。

購入検討時の留意点

極めて割高な費用

このファンドの購入者は、同じ国内株式に投資するインデックスファンドの7倍以上の極めて割高な費用を支払う必要があります。割高な費用を払ってまで、敢えてこの投資信託を買う理由があるかお考えください。

ベンチマークが公表されていないので、このファンドの運用パフォーマンスを評価する術がありません。同類の他の小型株ファンドとの比較では、運用実績は過去1年、3年、5年のいずれの期間においても他ファンドの平均を大きく下回っており、少なくとも過去においては、割高な費用を支払う価値はありませんでした(2018年2月末時点)。

ベンチマークを設定していない

ベンチマークが公表されておらず、その理由すら説明していません。仮に絶対リターンを運用目標としているのであれば、きちんと短期金利指数(例えばMRF等)をベンチマークに設定すべきですが、それすら行っていません。

ベンチマークが不明なので、投資家は運用結果をどんぶり勘定でしか評価することができません。そもそも運用会社内部において、運用実績の分析・評価(運用担当者の評価)がまともに行なわれていないのかもしれません。

運用成績は参考指数と位置付けているTOPIXを大きく上回るも、同類の他ファンドとの比較では平均以下の低パフォーマンスにとどまっています。(2018年2月末分析時点)

投資家を惑わすだけの参考指数

ベンチマークを開示しない代わりに、運用報告書や月報には参考指数として配当込みTOPIX指数が掲載されています。目論見書には、参考指数の掲載理由を「国内株式市況を概観する参考として掲載」とありますが、ベンチマークではなく、なぜ参考指数を掲載するのか意味不明で不可解です。同じ日本株とはいえ、中小型株ファンドのパフォーマンスを、大型株が大半を占めるTOPIXのパフォーマンスと比べるのは無理があります。実証研究において、日本株に限らず世界の株式市場で、小型株が大型株のパフォーマンスを長期的に上回る傾向(小型株効果)があることを知らないのでしょうか。

投資信託の評価会社モーニングスターでは、ひふみプラスは「国内小型グロース」に分類されています。極論を言えば、小型グロース株指数の構成銘柄に“テキトー”に投資すれば、小型株効果で、誰でも大型株中心のTOPIXを必然的に上回るパフォーマンスが実現できるかもしれません。そんな疑念を抱かせない為にも、ひふみプラスは、正々堂々と小型株指数(例えば、ラッセル野村中小型インデックス)をベンチマークとして運用の巧拙を顧客に示すのが筋だと思います

なお、2018年2月末時点のモーニングスターの分析結果によると、「国内小型グロース」に分類される他ファンドとの比較において、ひふみプラスは平均以下の低いパフォーマンスにとどまっていることがわかります。(過去1年のパフォーマンスは、比較対象の69ファンド中60位、過去3年では59ファンド中37位、過去5年では49ファンド中33位。1年、3年、5年のどの期間で見ても、同類の投資信託の平均パフォーマンスを下回っています)。

仮に、運用の目的が特定の指数を上回るパフォーマンスではなく、絶対収益の追及だとするなら、他のヘッジファンドと同様に「短期金利指数(MRF等)」をベンチマークに設定して顧客に示すべきです。

運用方針の実行性に疑問

ウェブサイトには「日本のみならず、世界の株式を投資対象とし、業種や企業規模にとらわれることなく、常に変化する株式市場に応じて柔軟な運用を行います」とあります。でも、実体はほとんどが日本企業への投資で、海外株式は「マイクロソフトやアマゾン等」の誰もが知っている米国株式をわずかに買っているにすぎません。「世界の株式を投資対象」として「足で稼いだ情報で成長企業を発掘」をうたっていますが、実体と照らし合わせると大言壮語と言わざる得ません。

まとめ

ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する国内株式型の投資信託です。投資責任者は藤野英人氏です。日本の成長企業に投資する方針で、小型株への投資比率が高いのが特徴です。

投資哲学や個別銘柄の投資理由を明確に開示されており、運用担当者による各種セミナーを各地で定期的に開催するなど、密なコミュニケーションで投資家と投資哲学の共有が図られています。月報1つを見ても、ありきたりの定型文を並べただけの他の多くの投資信託と違い、運用プロセスが丁寧かつ明確に記述されており、極めて高いサービスを提供し続けている日本では稀有な存在の運用会社です。

ただし、極めて割高な費用が設定されているため、敢えてこの投資信託を買う理由があるか投資家は検討する必要があります。

結論:ベンチマークが開示されておらず、意味不明な参考指数と比較したパフォーマンス掲載は不可解です。また、運用実績も同類の小型株ファンドの平均を下回っており、当サイトとしては、割高な費用を支払ってまで買うべき積極的な理由を見出すことができません。

 ご参考:費用算出の前提条件や、費用の項目別・支払先別内訳等の結果詳細は、「シミュレーション詳細」をご覧ください。

  シミュレーション詳細
スポンサーリンク